Become a developer! Hackbright Academy

サンフランシスコ界隈では、Software Engineer (=Developer, Programmerと読み替えてもらってもOK)というのは一定の地位のある職業です。周りにそういう人があふれているのが影響してか、「私もプログラムが書けるようになりたい」とか、「Software Engineerになりたい」という人は沢山いるのですが、なかなか取っ掛かりが難しいのが現状です。また、本当に職業としてSoftware Engineerになりたい場合は、まずresume(履歴書)で他者に差をつけ、面接でアルゴリズムの問題を解き、会社に入ってから即チームで働く土台と自信が必要になります (こっちの会社では、”新卒”のように会社が手取り足取り教えてくれることはまずありません)。 「私もプログラムが書けるようになりたい」や「デザイナーだけど、プログラムのこともちょっと分かるようになりたい」という人には、以前もブログで紹介したRailsBridgeなんかも非常にいいと思いますし、他には今ではネット上に色々な教材(Codecacademyや、日本だとドットインストールなど)が溢れているので、それを利用するのも手です。 しかし、「Software Engineerになりたい」という人には、ちょっとこれでは足りないかもしれません。そんな人におすすめなのが、今回紹介したいHackbright Academyです。

Hackbright Academy ってどんなところ?

Hackbright Academy(以後Hackbright)は10週間で最新のWeb開発技術を身につけ、awesome(すばらしい)プログラマーになろうという学校です。なんといっても特徴は、この「女性限定」です。実はこういう学校はサンフランシスコには数箇所あるのですが(このブログの最後に参考として紹介します)、女性限定というのはおそらくHackbrightだけだと思います。

何が学べるの?

  • PythonとPython系Webフレームワーク(Django, Flask)
  • ペアプログラミング
  • Git とソース管理 (Github)
  • インタビュー対策
  • SQL, ORM, NoSQL
  • HTML, CSS, JS, Ajax, WebSockets
  • EC2やGAEへのデプロイ
  • *nix系のコマンドライン、ターミナルの使い方
  • メッセージキュー、バッチ処理、分散処理

その他にも、以下のようなプログラムが含まれています。

  • メンターシップ: それぞれの生徒にはメンターがつきます。メンターにはTwitterやGoogleやスタートアップのエンジニアが含まれています。
  • ゲストスピーカー: ゲストスピーカーがHackbrightのオフィスに来て、プログラミングについてやアントレプレナーシップについてのトークをしてくれます。スピーカーの例としては、Python初学者なら通る道、Learn Python The Hard WayのZed Shawなど
  • 課外活動: シリコンバレーのテックカンパニーのオフィスやY Combinatorに訪問したり、Hackbright主催でイベントを行ったり、またチームを組んでハッカソンなどにも積極的に参加しています

このカリキュラムの中のいくつかは私がサンフランシスコに来てから半ば必要に駆られて独学で学んだのですが、学んでいる最中もつまづく、この方法が合っているのかわからない…本当に誰かが教えてくれたらどんなにいいだろうと思っていたものばかりでした。なので、私が初めてHackbrightを知って、そのカリキュラムを聞いたときは本当に衝撃でした。Software Engineerになるにあたって必要な知識が、このカリキュラムには全部含まれています。

いつ、どこでやっているの?授業料は?

プログラムは10週間のフルタイムで、月曜から金曜の10時から18時までみっちり、サンフランシスコのダウンタウンにあるオフィスで行われます。新しいオフィスは行ったことが無いのですが、前のオフィスはペアプログラミングに適した環境が用意されていたので、今回もそうでしょう!これまでに2012夏、2012秋、2012冬と開催され、来月の頭から2013春が始まります。授業料は$9000ですが、様々な割引制度もあります。

応募すれば誰でも生徒になれるの?

これは実は先ほどCo-FounderのDavidに直接メールして聞いたのですが、春から始まるコースには200人以上の応募があったようです。こういった素晴らしいプログラムは口コミなどで本当に広がっていって、徐々に知名度が上がっていくのが本当によくわかります。対して、受け入れ予定の生徒数は25人前後なので、倍率はなんと8倍以上!ということで、残念ながら誰でも生徒になれるというわけではありません。FAQなどを読んでいても、「ソフトウェア開発を学んで、エンジニアになりたい!」というモチベーションのある人に対して門戸を開いているということが読み取れます。

Hackbrightの雰囲気がよく分かるビデオ(Bay Area Girl Geek Dinnerより)

日本語訳が付けれればベストだったのですが、残念ながらできないので、印象深いところだけをピックアップして。35秒くらいのところから、Hackbrightの前には何をしていたかを生徒が話します。テックサポートをしていたり、シスアド、メカニカルエンジニア、経営戦略、学校の先生、ファイナンス系、プログラムディレクター(最後の人は聞き取れないけどブロガー的なものかと)をしていたり。そして今、彼女たちはSoftware Developer、バックエンド、フロントエンドのエンジニアになっている、という下りが1分くらいまで続きます。ビデオの中で話している人は、HackbrightのTシャツを着ている人以外はメンターやゲストのスピーカーですが、どの人も女性のテックコミュニティーで活躍している人ばかりです。

(ビデオのリンクが切れていたので削除しました)

私がこんなに押す理由

日本語で書いているので、これを読んでいる人はきっと日本にいる方が多く、現実的にHackbrightを知っても申し込めない人も多いと思います。(でも10週間ならビザ免除プログラムでもいけますね!)それでも、本当に素晴らしいプログラムだと思うから、ぜひ紹介したかった、というのが一番の理由です。 以前のブログで、LinkedIn DevelopHer Hackdayについて書きましたが、ここでチームを組んだ二人がこのHackbrightに通っていたのが、Hackbrightを知るきっかけでした。 二人ともSoftware Engineerとしてのキャリアはなく、でもこのHackbrightに数週間通っていただけで(当時は3-4週目くらいだったと思います)立派なバックエンド要員として一緒にチームを組んで不自由ないレベルにまでなっていました。また、どうしても女性エンジニアはその数少なさ故に仲間ができにくいのですが、Hackbrightのチームは卒業しても本当に仲間といった感じで、一つの大きなコミュニティーとなっているのも素晴らしいと思いました。

まとまりがないですがこのへんで。

参考:その他の学校(ブートキャンプ、コース)など